グリストラップの流入管をトラップ構造にしたい【後編】

グリストラップの蓋、受けカゴ(バスケット)、仕切り板(スライド板)、トラップ管等を製作している、 グリストラップ蓋.com です。

 

 

前回は「グリストラップの流入管をトラップ構造にしたい【前編】」として、1年に何度かお問い合わせをいただくご要望に対しての回答を書きました。


今回はその【後編】として、続きを書きたいと思います。

 

 

グリストラップの流入管をトラップ構造に「できる」「できない」とは、どういうケースなのか?
一言で言うと「ダブルトラップ」にならないか?という事になります。

 

「ダブルトラップ」とは「同一配管内で2箇所(以上)のトラップ構造を有する事」なのですが、空気の逃げ場が無く、排水不良を起こす原因となります。

 

また、あまり知られていないのですが「ダブルトラップ」は法令違反です。
(建築基準法違反)

 

やらない方が良いではなく、やってはいけない事となります。

 

厨房内でトラップ構造というと、シンクの排水栓や手洗い器のSトラップなどがありますが、グリストラップの流入管をトラップ構造にする事で、それらと「ダブルトラップ」にならない場合でないと、「できない」という事になります。

 

例えば、厨房内に側溝があり、一度シンクや手洗い器からの排水が側溝に流れた後、屋外のグリストラップへ配管される場合は、側溝内でトラップ構造が解放されますので、「ダブルトラップ」にならない場合が多いです。

 

一方、埋設の排水管でそのまま屋外のグリストラップへ配管される場合は、「ダブルトラップ」にならないか注意が必要になります。

 

 

ただし厨房内に側溝があっても、このような排水口からグリストラップへ流れていく場合は、ダブルトラップになる可能性があるので注意が必要です。
厨房内に側溝があっても排水口からグリストラップへ流れていく場合はダブルトラップになる可能性がある | グリストラップ蓋.com | greasetrap-futa.com

 

「ダブルトラップ」になるかどうかは、素人ではなかなか判断が付かないので(そもそも理解が難しいと思います)、グリストラップの流入管をトラップ構造にする場合は、専門家に相談してから行う事をお勧めします。

 

 

 

今後とも、 グリストラップ蓋.com をよろしくお願いいたします。

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