トラップ管を横向きにする事

グリストラップの蓋、受けカゴ(バスケット)、仕切り板(スライド板)、トラップ管等を製作している、 グリストラップ蓋.com です。

 

 

今回は、グリストラップのトラップ管を横向きにする事について書きたいと思います。

 

 

蓋の交換等で採寸に行った際、このようにトラップ管が横向きにされているのを見る事があります。
トラップ管が横向きにされている状況 | グリストラップ蓋.com | greasetrap-futa.com

 

 

正しい位置に戻し、店舗スタッフ様に「これが正しい向きですよと」お伝えするようにしています。
下向きの正しい位置に戻す | グリストラップ蓋.com | greasetrap-futa.com

 

 

 

正しい向きにしても、少しするとまた横向きにされてしまう事があったので、なぜ横向きにするかお聞きした事があります。

 

その際「下に向けると流れが悪くなる」と言われた時は、少し驚いてしまったと同時に、グリストラップの構造って店舗のスタッフさんには教育されていないこともあるんだなと考えさせられました。

 

ある程度流れを阻害させることによって、油脂汚れをグリストラップ内に止めているわけですからね。


ご本人はいたって真面目に、むしろよく流れるようにしたんだと信じ込んでいたのが印象に残っています。

 

 

トラップ管を横向きにすると、油脂汚れが二次側に流れ出すので、排水管詰まりの原因になるばかりでなく、環境負荷の観点からも見過ごす事はできません。

 

また、油脂汚れが二次側に流れ出す以外にもデメリットがあります。

それは、異臭がするという事です。

 

トラップ管が正しく下向きに設置されている場合、グリストラップ内の排水が封水となり、異臭が止められます。

一方、横向きにすると封水が機能せず、異臭がそのまま入ってきてしまいます。

 

異臭だけでなく、場合によっては害虫が侵入してくることもあります。

 

さらに、臭いの原因物質が硫化水素だった場合、さすがに人体に影響が出るほどにはならなくても、蓋の腐食を早めてしまいます。

 

硫化水素の金属を腐食させる力は、非常に強いです。

トラップ管が長期間に渡って横向きにされていたグリストラップの蓋は、スカスカに腐食されているのですごく軽いんです。

 

 

単にトラップ管を横向きにするだけで、沢山のデメリットを生じますので、このブログをお読みになった方で、トラップ管を横向きにされている場合は、今すぐ正しい位置に直すことをお勧めいたします。

 

 

 

 

 

今後とも、 グリストラップ蓋.com をよろしくお願いいたします。

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